乗りつぶし 第21話 2012/8/27-9/5 山陰
(2012/09/07記)

 青春18きっぷ2枚を使って、おもに山陰の未乗路線を乗りつぶそう。ついでに、津和野、萩、秋芳洞などで観光もしよう、とたくらんだ。

 これまでは、弘前から南下するときと戻ってくるとき、鉄道だと奥羽本線や花輪線などのダイヤが希薄で不便なため、少し割高でも便利で速い高速バス(昼行、弘前〜上野)を使うことが多かった。たぶん、今後もそうするだろう。
 だが、天邪鬼なので高速バスはとりやめ、往路は奥羽本線経由、復路は東北本線・花輪線経由とした。

 乗りつぶしの区間は、JRでは山陽本線の岡山から厚狭までのうち途切れ途切れに乗り残している区間、和田岬線(山陽本線)、加古川線、播但線、福塩線、木次線、三江線、宇部線、小野田線、山口線、1年ほど前まで長期間不通だった美祢線、仙崎支線(山陰本線)を、私鉄では名古屋鉄道の各務ケ原線と犬山線を想定している。
 当初は、一畑電鉄に乗って出雲大社へ参ろうかと考えたが、あとで石見銀山という存在に気がつきそれはとりやめた。また、加古川線の乗りつぶしのとき、スルッとkansai 2・3DAYチケットのエリア外である北条鉄道にも乗っておけば都合がよいと考えたが、和田岬線にたどり着くのが日没後でしかも終電間近となるのでそれもとりやめた。

訪問年月日記        事
2012/08/27

 奥羽本線と東北本線で新白河へ向かう。

06:51弘前発→(JR奥羽本線)→07:33大館着

 大館駅前で一服していたところ、旅人らしき青年から、ここは何県かと聴かれた。
 秋田県と答えてはみたものの、なんか変だ。
 青年はわりと軽装で、あたりにはバイクも何も見当たらない。
 どこから来たのか聴くと、福岡から稚内まで行ってここまで戻ってきたという。さらに聴くと、稚内までは3か月かけて野宿しながら歩いて行ったと言うから、驚いた。
 自分にできないことをする人は尊敬するなぁ、と返したら、青年はにこっと笑った。

08:06大館発→(JR奥羽本線)快速→09:41(遅09:42)秋田着

 秋田駅のドトールで一服。

10:24秋田発→(JR奥羽本線)→13:13新庄着

 秋田を出た在来線の列車は、普通の狭軌(1,067mm)を走った。窓外には、並行して新幹線の列車用の標準軌(1,435mm)が見えた。どちらも単線だ。

14:19新庄発→(JR奥羽本線)→15:26山形着

 新庄を出た在来線の列車は、新幹線の列車も走る標準軌(1,435mm)を走った。

 山形駅で下車し、そこらへんをうろつきながら一服。

16:32(遅16:41)山形発→(JR奥羽本線)→17:17(遅17:25)米沢着

 米沢駅の売店で、お目当ての駅弁「牛肉どまん中」を購入。やはりうまい。

 米沢駅前をうろついていたら、「広田タクシーレトロバス」の乗り場が見えてきた。そういえば、2010年06月の旅行のとき、このレトロバスに乗って喜多方に向かったのだった。

17:45米沢発→(JR奥羽本線)→18:30福島着

 米沢駅を出た列車は、福島との県境・板谷峠へ向かって坂を登り始めた。カーブが多くてスピードはあまり出ない。
 大沢駅は、シェルターの中。雪対策なのだろう。
 次の峠駅も同じくシェルターの中。ここで、立ち売りを発見。売られているのは、「峠の力餅」だった。
 次の板谷駅も同じくシェルターの中だった。

18:49福島発→(JR東北本線)→20:20新白河着
2012/08/28

 東北本線、東海道本線経由で大阪へ向かう。

05:23新白河発→(JR東北本線)→05:46黒磯着
05:53黒磯発→(JR東北本線)→06:43(遅08:02)宇都宮着

 宝積寺についたら車内放送が入り、次の岡本とその次の宇都宮との間で人身事故が発生したという。
 このため、列車は79分遅れて宝積寺を出発した。

07:17(遅08:17)宇都宮発→(JR東北本線)→09:12(遅09:51)上野着

 上野に着くと、なんだかほっとした気分になる。
 多機能券売機でSuicaポイントからSuicaへチャージ。

10:16上野発→(JR東北本線)京浜東北線→10:23東京着
10:32東京発→(JR東海道本線)快速アクティー→12:07熱海着
12:10熱海発→(JR東海道本線)→12:22三島着
12:28三島発→(JR東海道本線)→13:14興津着

 興津駅の近くにあるはずのお目当ての鯛焼き屋は、発見できなかった。道を間違えたらしい。

13:44興津発→(JR東海道本線)→15:14浜松着
15:20浜松発→(JR東海道本線)→15:54豊橋着
16:02豊橋発→(JR東海道本線)新快速→17:32大垣着
17:36大垣発→(JR東海道本線)→18:11(遅18:23)米原着

 醒ケ井に着いたら車内放送が入り、次の米原との間で橋げたに車が衝突したと言う。やれやれ、また事故か。
 幸い、事故は軽微だったようで、列車は12分遅れただけで米原に着いた。

18:29(遅18:37)米原発→(JR東海道本線)→18:48(遅18:54)能登川着
19:01能登川発→(JR東海道本線)新快速→20:13(遅20:14)大阪着
20:23大阪発→(JR大阪環状線)左回り→20:40新今宮着

 新今宮到着は、予定より約1時間遅くなっただけで済んだ。

2012/08/29

 東海道本線、山陽本線を西進し、宇部線と小野田線を乗りつぶしてから新山口に戻る。

05:21新今宮発→(JR大阪環状線)右回り→05:38大阪着
05:58大阪発→(JR東海道本線・山陽本線)快速→07:28姫路着
07:32姫路発→(JR山陽本線)→09:08岡山着

 姫路を過ぎると人家は減り、山や田畑が見えてきた。

09:13岡山発→(JR山陽本線)→10:40糸崎着

 糸崎駅ホームで一服。

10:54糸崎発→(JR山陽本線)→13:05岩国着

スカイレールサービス

 瀬野を出たところで「スカイレール」が見えた。これは、瀬野駅と高台の住宅団地を結ぶため設置された鉄道。いずれ乗ってみよう。

 岩国駅ホームで一服。

13:13岩国発→(JR山陽本線)→15:20新山口着

由宇歴史民俗資料館

 由宇から神代へ走行中、海岸沿いの陸上に船らしきものを発見。調べてみたら、由宇歴史民俗資料館だという。奇抜だ。


柳井駅、橋上に金魚ネプタ

 柳井に停車中、橋上で金魚ネプタを発見。これは、弘前から伝来したもので市内では祭も行なわれるという。

15:29新山口発→(JR宇部線)→16:17宇部新川着
16:20宇部新川発→(JR宇部線)→16:31宇部着

 新山口から宇部線・宇部新川で乗り換えて宇部まで行き、宇部線の乗りつぶし完了。

16:47宇部発→(JR宇部線)→16:55居能着

 宇部線で居能まで戻った。


居能駅

 居能駅では、3、4番線だけが使われている。
 1、2番線は草ぼうぼうで、1番線にはホームもない。使われなくなったのだろう。
 ここから、小野田線へ乗り換え。

17:02居能発→(JR小野田線)→17:11雀田着

雀田駅
(左)長門本山方、(右)小野田方

 雀田は、小野田方と長門本山方との分岐点。
 行き止まりの長門本山へは、朝2本、夕方1本しか列車の運行がない。以前は、もう少し運行本数が多かったようだが。

18:12雀田発→(JR小野田線[長門本山線])→18:17長門本山着

長門本山駅
ここで行き止まり

 その夕方の1本で長門本山へたどり着いた。
 同じく鉄マニアらしき旅行者が数人降り、駅舎などを撮影していた。

18:37長門本山発→(JR小野田線[長門本山線])→18:42雀田着

 雀田に戻って待合室で一休み。うるさく寄ってくる蚊が何匹かいた。

19:13雀田発→(JR小野田線)→19:28小野田着

 小野田に着き、小野田線の乗りつぶし完了。

19:44小野田発→(JR山陽本線)→20:12新山口着
2012/08/30

 山口線を乗りつぶして益田から山陰本線で長門市へ向かう。


旧仮名の駅名標「おごほり」

 新山口の駅名は、昔は「小郡」だった。「新山口」には馴染みがないが、「小郡」だとなんとなく覚えがある。

07:23新山口発→(JR山口線)→07:46山口着

 山口線は、山口までは列車の運行本数が多い。
 乗車した列車は、4両で、通学客が多かった。

07:52山口発→(JR山口線)→09:07津和野着

 山口からは、列車の運行本数が少ない。
 あたりの風景も山間に変わる。


津和野

 船平山を過ぎて山を越えるとやがて、津和野の町が見えてきた。

 津和野町は、津和野川に沿った細長くて小さな城下町。
 コインロッカーに荷物を収め、町内を歩いてみた。とても静かな町だ。


水路の鯉

 道端の水路には、ごろんと太った鯉が何匹も泳いでいる。


交差点

 普通色のアスファルト道路とは別に、明るい薄茶色に塗られた道路も見られた。

 山の斜面に赤い神社がへばりついているのが見えた。太鼓谷神社だという。


森鴎外旧宅

 しばらく歩き、森鴎外旧宅にたどり着いた。

 帰途、地味な陶器屋を見つけた。喫茶もやっている。
 発作的にぜんざいをたのみ、ここで一休み。


旧仮名の駅名標「つわ乃」

 駅に戻ったところ、お目当ての「旧仮名の駅名標」を発見。下車時には気がつかなかった。

11:43津和野発→(JR山口線)→12:23益田着

 山口線の乗りつぶし完了。
 益田駅前で一服。

13:27益田発→(JR山陰本線)→14:38東萩着

 萩市は、日本海に面する城下町。長州藩・毛利氏の本拠地だった。
 わりと大きな町でいたるところに見所があるため、とても歩くわけにはいかない。
 コインロッカーに荷物を収め、100円バス「萩循環まぁーるバス」のフリーパス1日券(500円)を利用して市内を動き回ってみた。

14:57東萩駅前発→(萩市萩循環まぁーるバス)東回り→15:26(早15:23)萩市役所着

 バスは、東側の丘へ上っていった。松陰神社や見晴らしのよい場所もあった。丘を下ると、市内中心部へ入った。

15:30萩市役所発→(萩市萩循環まぁーるバス)西回り→15:48(遅15:49)萩博物館前着

堀内地区

 萩博物館の西に広がる堀内地区は、重要伝統的建造物群保存地区となっている。
 道を車が走ったりするが、なぜかとても静かだ。

 敵を迷わせるためわざとクランクにしてある道は、発見できなかった。
 それがどこだか分かったのは、帰宅後のこと。もはや、後の祭。

16:18(遅16:20)萩博物館前発→(萩市萩循環まぁーるバス)西回り→16:23(遅16:24)萩城址着

 萩城址は、こじんまりとしていた。入場せず。

16:53萩城址発→(萩市萩循環まぁーるバス)西回り→17:19藍場川入口着

 バス停・藍場川入口から湯川家へ向かって歩き始めたら、にわか雨が降ってきて衣服はびしょ濡れになった。雨具を持たないときに限ってこういうことになる。
 藍場川の近くで木に囲まれこじんまりと建つ湯川家は、藍場川の水の管理をしていたという。乗り換えのバス時刻が迫っているので、チラッと見ただけでバス停に戻った。

17:49藍場川入口発→(萩市萩循環まぁーるバス)西回り→17:56(早17:55)萩市役所着
18:00萩市役所発→(萩市萩循環まぁーるバス)東回り→18:27(遅18:28)東萩駅前着

 雨で濡れた衣服は、東萩駅に戻ったときには乾いていた。

18:41東萩発→(JR山陰本線)→19:18長門市着
2012/08/31

 山陰本線の長門市から仙崎まで(通称「仙崎支線」)と美祢線を乗りつぶして広島まで戻る。

06:25長門市発→(JR山陰本線[仙崎支線])→06:29仙崎着

仙崎駅
ここで行き止まり

 仙崎支線の乗りつぶし完了。


仙崎駅・駅舎

 仙崎駅の駅舎は、貫禄のある落ち着いた造り。

06:36仙崎発→(JR山陰本線[仙崎支線]・美祢線)→07:17(遅07:24)美祢着
07:48美祢駅発→(中国JRバス)→08:11秋芳洞着

 秋芳洞のバス停は、「秋芳洞観光センター」そのもの。
 道路を渡ると秋芳洞へ続く参道みたいな道があり、旧態依然とした土産物屋や食堂が建ち並んでいる。


洞窟入口

 洞窟の入口は、切り立った崖の下。

 洞内の温度は、年間を通じて17度だという。


千畳敷

洞窟中央付近の広い場所で

 洞内を流れる水は、思ったほど透明ではなかったが青くてきれいだった。

 黒谷口に出たら、外は暑い。再び洞内に戻った。
 洞内を3分の1ほど後戻りした所にある分岐点からエレベーター口までは、すぐだった。
 エレベーターで上がって地上に出ると、秋吉台展望台までは10分弱の登り道だった。
 小雨が降ってきたが、今度は持参した雨具をかぶったので、濡れずに済んだ。雨は、すぐに止んだ。


展望台から

 展望台に上がると、なかなかよい眺めだが、どこがカルスト地形だかよくわからない。


展望台から

 少し左方を見ると土産物屋があり、その近くにごつごつした岩がたくさん見える。そんな岩があちこちでごろごろと突き出ているのがカルスト地形だと分かった。

 エレベーター口まで戻ってまた洞内に入り、最初の洞窟入口まで戻った。

11:45(遅11:46)秋芳洞発→(美祢市コミュニティバス[船鉄バス])アンモナイト号→12:31美祢駅着
12:37美祢発→(JR美祢線)→13:04厚狭着

 美祢線の乗りつぶし完了。

13:45厚狭発→(JR山陽本線)→16:36岩国着
16:37岩国発→(JR山陽本線)→17:28広島着
18:41広島駅発→(広島電鉄本線)→18:49胡町着
2012/09/01

 三江線を乗りつぶして松江へ向かう。

 三江線を乗りつぶすコースは、直通、乗り換えを含め1日に3コースしかない。
 広島から朝に出発するときは第2コースに乗ることになり、それを逃すと次の第3コースは約7時間後となる。
 なかなか大変である。

06:58広島発→(JR芸備線)→08:55三次着

 芸備線・三次まで、余裕を見て1本早い列車で来た。
 駅前の喫茶店で、モーニングを食いながら一休み。老夫婦が営むこざっぱりした店だった。

09:57三次発→(JR三江線)→12:08(遅12:13)石見川本着

 三江線の列車は、徐行としか思えないようなゆっくりとしたスピードで進んだ。


宇都井駅で

 列車は、高い場所で停車。眼下には、道路や家が小さく見える。いったいなんだ、これは。
 調べたところ、ここは高架駅・宇都井で、地上高30mの位置に設置されているという珍しさから、テレビなどでよく取り上げられるという。地上とのアクセスは階段だけだというから、利用者は大変だろう。

12:18石見川本駅発→(石見交通バス川本線)→13:01大森着

 石見川本駅から大森(石見銀山の中心部)までバスに乗車。この区間を乗り通したのは、自分1人だった。

 石見銀山は、世界遺産に登録されている。
 路線バスは、山陰本線・大田市駅と結ぶほうが運行本数が多く、三江線・石見川本駅と結ぶほうは運行本数が少ない。

 観光案内所に向かって右側の建物で200円で荷物を預かってもらってから、勧められるままに遊歩道を歩いて2km少々先の龍源寺間歩(※)へ向かった。
(※)間歩(まぶ)は、銀鉱石を採掘するための坑道。


遊歩道

 遊歩道は、川の右岸に沿った林の中に伸びている。ちょっと森林浴の気分。

 しばらく進むと、脇道へ向けて製錬所跡の案内板があったので、ちょっと寄り道してみた。


製錬所跡

 製錬所は、山の斜面に設置されていたという。その上方にも道があるようで、人が歩いていくのが見えた。


龍源寺間歩・入場券売り場

龍源寺間歩・坑道入口

 龍源寺間歩の入口は、真新しい木材で造りなおされている。
 間歩は、あちこちにあったという。ここまで歩いてくる途中でも見かけた。それらは無論、立入禁止。


龍源寺間歩・ひ押し坑
間歩の本線から横へ掘り進んだ小さな坑道

 龍源寺間歩を後にし、帰途は川の左岸に沿った通りを歩いた。


街並み

 通りには、旧家や土産物屋、民家など様々な建物が何百年も前からここにあるのだと言わんばかりに静かに並んでいた。


大森代官所跡

 土産として素朴な菓子をいくつか買い求めたり、カレーパンを買って食ったりしながら観光案内所を通り過ぎ、大森代官所跡まで進んだ。

 なるほど、世界遺産だけのことはある。自然環境、坑道遺跡、街並み景観、どれも保全状況は素晴らしく、観光地にありがちなわざとらしさやけばけばしさは少しも見られなかった。

 バス停・大森に戻り、バスで石見川本駅まで戻った。この区間を乗り通したのは、自分ともう1人いた。

16:15大森発→(石見交通バス川本線)→16:58石見川本駅着
17:42石見川本発→(JR三江線)→18:49江津着

 三江線の乗りつぶし完了。

19:44江津発→(JR山陰本線)→21:14(遅21:15)出雲市着
21:16出雲市発→(JR山陰本線)→21:55松江着
2012/09/02

 木次線、福塩線を乗りつぶして岡山へ向かう。

07:51松江発→(JR山陰本線)→08:13宍道着

 全席指定・トロッコ列車「奥出雲おろち号」で木次線を乗りつぶすことにしたのは、接続がよかったから。観光客でにぎやかな企画列車より、普通の列車のほうが自分には似合うような気はしたのだが。

 9月2日の下り「奥出雲おろち号」の座席指定券は、1か月前の同日に買い求めたときは、すでに残りわずかだった。やはり、人気なのだろう。

09:28(遅09:29)宍道発→(JR木次線)奥出雲おろち号→12:20(遅12:23)備後落合着

 列車は宍道から、トロッコ車を先頭にして進んだ。
 しばらくたつと、神話や神々について語ったり、クイズを出したり、見所で観光案内をしたりするにぎやかなおじさんが登場して活躍し始めた。


奥出雲おろち号、トンネルから出るところ

 トンネル内では、天井に電灯色のライトが点灯した。


奥出雲おろち号、眺望

 見晴らしのよい場所では、歓声が上がった。

 出雲坂根は、スイッチバック駅で、5分停車。駅の手前の踏切には、撮り鉄が何人もいた。
 出雲坂根を出るともうひとつスイッチバックがあり、車内はまたどよめいた。


ダブルループ

 トンネルを抜けると道路のダブルループが現れ、車内ではまた歓声が上がった。


奥出雲おろち号、備後落合にて
(左)[宍道方]ジーゼル機関車(DE15)
(中)2号車:控車(スハフ12)
(右)[備後落合方]1号車:トロッコ車(スハフ13、運転台あり)

 終点・備後落合に着いたときは、なぜか3時間も乗った気がしなかった。
 木次線の乗りつぶし完了。

12:54備後落合発→(JR芸備線)→14:09塩町着
14:21塩町発→(JR福塩線)→15:53府中着

府中駅
(左)塩町からのジーゼルカー、(右)福山行きの電車

 塩町から府中までは非電化区間で、府中から福山までは電化区間。

16:07府中発→(JR福塩線)→16:58福山着

 福塩線の乗りつぶし完了。

17:03福山発→(JR山陽本線)→18:05岡山着

 知人と会食。

2012/09/03

 播但線、加古川線、山陽本線の兵庫から和田岬(通称「和田岬線」)を乗りつぶして大阪へ向かう。

07:07岡山発→(JR山陽本線)→08:34(遅08:43)姫路着
09:00姫路駅北口発→(神姫バス)→09:13(遅09:18)構二丁目着

 カフェ・プレイス・ミュウで日本列島喫茶店スタンプラリー11店目となり、ゴール。
 ゴールのプレゼントとしてワラビ餅を頂戴した。ごちそうさまでした。

10:58姫路発→(JR播但線)→11:41寺前着

 姫路駅・播但線のホームは、反対方向に進むと姫新線のホームだった。

11:49寺前発→(JR播但線)→12:35(遅12:40)和田山着

 播但線の乗りつぶし完了。

12:37(遅12:41)和田山発→(JR山陰本線)→13:19福知山着
14:03福知山発→(JR福知山線)→14:47谷川着

 谷川駅は、1番と2番が福知山線のホームとなっている。
 一方、加古川線のホームは、切り欠き型で、「加古川線のりば」と表示されているだけで、何番線といった番号は見当たらなかった。

15:16(遅15:20)谷川発→(JR加古川線)→15:44(遅15:47)西脇市着
15:47(遅15:49)西脇市発→(JR加古川線)→16:33(遅16:34)加古川着

 加古川線の乗りつぶし完了。

16:39(遅16:41)加古川発→(JR山陽本線)快速→17:16(遅17:22)兵庫着

 兵庫駅の構内、和田岬行きのりばの前には、1駅先の終点・和田岬駅の改札がある。これは、和田岬駅を無人駅にするためだろう。
 同じ形態としては、東武・西新井駅の中に終点・大師前駅の改札が設置されていること、名鉄・大江駅の中に終点・東名古屋港駅の改札が設置されていることがある。

17:15(遅17:30)兵庫発→(JR山陽本線[和田岬線])→17:18(遅17:34)和田岬着

和田岬駅
ここで行き止まり

 和田岬線の乗りつぶし完了。
 和田岬まで来た電車は、6両編成で、乗客はごくわずかだった。
 折り返しの電車は、通勤客でほぼ満杯になった。

17:24(遅17:40)和田岬発→(JR山陽本線[和田岬線])→17:28(遅17:44)兵庫着
17:51(遅17:52)兵庫発→(JR山陽本線・東海道本線)→18:35(遅18:36)大阪着
18:38(遅18:46)大阪発→(JR大阪環状線)→18:55(遅19:04)新今宮着
2012/09/04

 東海道本線で東京まで戻る。途中、名鉄の各務ケ原線と犬山線に乗る。

06:05新今宮発→(JR大阪環状線)→06:23大阪着
06:33大阪発→(JR東海道本線)新快速→08:00(遅08:01)米原着
08:04米原発→(JR東海道本線)→08:38大垣着
08:43大垣発→(JR東海道本線)快速→08:55岐阜着

 2階にある名鉄岐阜駅で乗車券を買い求め、各務ケ原線のりばを目指したら1階に出た。ホームは、名古屋本線とは少し離れているようだ。
 振り返ると、そこにも出入口があった。2階へ上がる必要はなかったのだ。

09:13名鉄岐阜発→(名古屋鉄道各務ケ原線・犬山線)急行→09:45犬山着

 名鉄の各務ケ原線と犬山線の乗りつぶし完了。

09:54犬山発→(名古屋鉄道犬山線・名古屋本線)急行→10:30金山着
10:36金山発→(JR東海道本線)→11:26豊橋着

 豊橋駅前を少し進んだところのドトールで一休み。

12:41豊橋発→(JR東海道本線)→13:15浜松着
13:30浜松発→(JR東海道本線)→14:40静岡着
14:53静岡発→(JR東海道本線)→16:09熱海着
16:17熱海発→(JR東海道本線)→17:39横浜着
17:44横浜発→(JR東海道本線・東北本線)京浜東北線→18:30御徒町着

 アメ横で知人と会食。
 頭上をたまに貨物らしき列車が通過し、ゴトンゴトンという音とズシンとくる振動が伝わってきた。

20:40御徒町発→(JR東北本線)京浜東北線→20:45日暮里着
20:50日暮里発→(JR常磐線)快速→20:56南千住着
2012/09/05

 東北本線、いわて銀河鉄道、花輪線、奥羽本線経由で弘前に帰る。

05:38南千住発→(JR常磐線)快速→05:40北千住着

 栗橋までは、北千住から東武でショートカットするほうが早く着く。16:36盛岡発大館行き(いわて銀河鉄道線・花輪線経由快速八幡平)に乗れるはずだった。

05:46北千住発→(東武鉄道伊勢崎線)急行→06:35栗橋着
06:41栗橋発→(JR東北本線)→07:29宇都宮着
07:37宇都宮発→(JR東北本線)→08:28(遅08:29)黒磯着
08:37黒磯発→(JR東北本線)→09:52郡山着
10:09郡山発→(JR東北本線)→10:55(遅10:58)福島着
11:00福島発→(JR東北本線)快速仙台シティラピッド3号→12:16仙台着

 仙台駅では29分の乗継時間があるので、駅のドトールで一休み。

12:45仙台発→(JR東北本線)→13:30小牛田着
13:46小牛田発→(JR東北本線)→14:32一ノ関着
14:37一ノ関発→(JR東北本線)→16:14盛岡着

 盛岡駅・いわて銀河鉄道の改札へ行くと、運休を知らせる掲示板が置かれている。「花輪線は大雨のため15時ころから運転を見合わせ中。16:36発大館行きは運休」とある。駅員に聴いても、まだどうなるかわからないという。

 駅のドトールで一休みしながら、どうしようかと考えた。
 [1]大館駅まで高速バスで行くと、9分待ちで21:09発青森行きに接続する。ただ、大館のだいぶ手前で高速を下りて下道を走るから、遅延が心配だ。経費は2,310円(高い)。
 [2]弘前までの高速バスは、17:40発と18:40発がある。乗り換え不要なので、安全面ではベスト。経費は2,930円(最も高い)。
 [3]ネットで気象庁のHPを見ると、花輪線あたりの雨は小降り模様。すでに峠は越えているようだ。次の17:47発大館行きは動くのではないか。大館では6分待ちで21:09発青森行きに接続する。少しくらいの遅れなら待ってくれるはずだ。経費はいわて銀河鉄道線・好摩までの運賃630円(安い)。 

 考えたあげく、弘前までの高速バスに乗ることにして西口バスのりばまで行ったが、気が変わっていわて銀河鉄道の改札に戻った。
 すると、運休を知らせる掲示板が撤去された。どうやら動きそうだ。駅員に聴くと、17:47発大館行きは動くとの連絡がいま入った、という。
 好摩までの乗車券を買い求めて列車に乗り込んだ。

17:47盛岡発→(いわて銀河鉄道いわて銀河鉄道線、JR花輪線)→21:03(遅21:12)大館着

 列車は、遅れなしで大滝温泉まで進んだ。大館まであと3駅。
 すると、交換列車が入ってこないとの車内放送。6分以上待たされ、大館で乗り継ぎできない可能性がでてきた。
 接続について車掌に聴くと、「交換列車はもうじき入る。大館での接続については、ここを出発してから問い合わせる」と、なれた口調で答えた。
 10分遅れで大滝温泉を出発後、まもなく車掌が席を訪れ、「大館では下り青森行きに接続するようだ」と告げた。ほっと一安心。

21:09(遅21:13)大館発→(JR奥羽本線)→21:49(遅21:51)弘前着

 弘前までなんとか帰って来れた。やれやれ。
 天邪鬼にかかるから、こういう危ないことになるのだ。 
 やはり、前々から考えてやってきたとおり、弘前〜上野は少し割高でも高速バス(5,000円)を使うのが無難。それが今回の旅の結論だった。

(乗りつぶした区間)
JR山陽本線(岡山〜福山、三原〜海田市、広島〜厚狭、[和田岬線]兵庫〜和田岬)
JR加古川線(全区間:加古川〜谷川)
JR播但線(全区間:姫路〜和田山)
JR福塩線(神辺〜塩町)
JR宇部線(全区間:新山口〜宇部)
JR小野田線(全区間:小野田〜居能、[長門本山線]雀田〜長門本山)
JR山口線(全区間:新山口〜益田)
JR美祢線(全区間:厚狭〜長門市)
JR山陰本線([仙崎支線]長門市〜仙崎)
JR木次線(全区間:宍道〜備後落合)
JR三江線(全区間:江津〜三次)
名古屋鉄道各務ケ原線(全区間:名鉄岐阜〜新鵜沼)
名古屋鉄道犬山線(新鵜沼〜犬山)


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