北緯40.31.18東経140.34.20青森県南津軽郡大鰐町大字大鰐
北緯40.31.18東経140.34.13青森県南津軽郡大鰐町大字大鰐
北緯40.31.15東経140.34.17青森県南津軽郡大鰐町大字大鰐
の推定発信元
訪問年月日記        事
2003/08/10

南から

(2003/08/16記)
 筒は、北西から時計回りに1本、1本、2本、2本の計6本ついていますが、山の斜面へは向いていないようです。

 北側斜面から町を見下ろしたら杉だらけの写真ができ、鉄塔と町がちょこっと見えるだけになってしまいました(^^;

 なお、足元に巨大箱が2つありますから、片方がPDCでもう一方がIMT-2000のようです(誤認)
 IMT-2000のアンテナは、筒の間についている3枚の短い板でしょうか(^^;

 大鰐町の温泉街と住宅地、東北道、国道7号をカバーしているようです。


南から

北北東から

南東から

初期の調査状況(位置情報の北緯東経のずらし方について)

訪問年月日記        事
2003/09/06
2004/01/17
2004/08/01

(2003/06/14)
 ひとつの基地局が3つの北緯東経を発する場合、秒数のずらし方にはなんらかの規則性があるようです。
 方眼紙に北緯東経の三角形を書いてみると、カバーしようとするエリアのカタチを模式化したような感じを受けたりします。

北緯40.31.18東経140.34.203-4/3+3/0+7

別記2(経緯度パターン表記方法)参照。
北緯40.31.18東経140.34.13
北緯40.31.15東経140.34.17

(2003/08/28)
 地図を掲載。


(2003/09/07)
 a(1〜3)、b(1〜3)、c(1〜3)の受信位置を表示。


(2003/06/14)
 基地局の北側は、山の斜面です。北緯東経のカタチは、南向きの鈍角三角形です。
 18-13(北緯と東経の秒数。以下同様)は基地局の西〜南西で、18-20は基地局の南東〜東で、15-17は基地局の南で拾えます。
 つまり、拾える場所はそれぞれ北緯東経が示す方角であることがわかります。
 ここでは、基地局に近いほど鈍角方向の15-17が拾いにくい感じでした。


(2003/08/28)
 宿川原あたりに山がそびえ、大鰐町は国道やJRが沿う川筋以外は山間部ですから、“大鰐局”(●1)は地図に書き込みのある区域をカバーしようとしていると思っていいようです(●2(碇ヶ関局)までは届きません)。


(2003/06/14)
 基地局は通常、1本(または2本1組)のアンテナが1セクタ(120度)を受け持ち、計3本(または3組)で360度をカバーしているようです。
 正三角形に近い場合は通常パターン(120度×3)で、いびつな三角形は海や山を背にしたりあるいは隣接局とのかねあいとかで通常パターンを崩した(アンテナの配置や向きを変えた)ときに出現するような気がします。


(2003/08/24)
 アングルトラス鉄塔などについているPDCの筒は通常2本×3方向になっていますが、“一見4方向”に見えるものがあります。
 たとえば、“青森県南津軽郡大鰐町大字大鰐”の筒の配置は、

北  A   B
↑    ○
   FE  DC

となっていますが、どの筒がどの北緯東経を発信しているのかよくわかりません。FとAがaを、BとCがbを、DとEがcを発信していると単純に考えたいところですが、セクターがこんなバラバラになる配置方法って本当にあるんでしょうか…(^^;
 こうした“一見4方向”に見えるものはほかにもありますので、見つけ次第「観察結果等」のページへ“■”を表示していきます。


(2003/09/07)
 「鈍角方向の15-17のカバーする角度は120度以下では?」という疑問がわいたので、調べに行ってきました(2003/09/06)。
 結果は、上図の受信位置のとおりです。
 アバウトな調査ですがこれで見る限り、15-17のカバーする角度は90度くらいですから、思わず納得してしまいました(^^
 残りの2つのセクターは、山の斜面をよじ登っていかないと調べられませんから、今のところチョット保留ですが、これらが単純に120度づつカバーしているとすれば、北向きの30(360−120−120−90)度へは電波を吹いていないことになりますし、現実問題、北向きの90度程度は吹く必要がないはずです。基地局のすぐ北側を東北道が走っていますが、そこはたまたまトンネル部になっているし住宅も何もない山林にすぎないので、吹いても意味がないからです。
 それはさておき、ここでとりあえず「三角形の鈍角方向の位置情報は、拾える角度が狭い」という仮説を立てておこうと思います。
 次に、基地局の近傍についてです。この図ではとても取得状況を書き込みきれないですが、国道7号の北側歩道(a3、b1。鉄塔の中心から10〜20m程度=フェンスの近く)では15-17を拾うことができず、南側歩道(c1。鉄塔の中心から40〜50m程度=仰角約45度)ではわりと楽に15-17を拾うことができました。
 やはり、基地局の足元は、異常ですね(^^;


(2004/02/08)
 2004/01/17、冬にしては珍しく好天気に恵まれたので、「大鰐」のセクター間の角度を調べに行ってきました。

 斜め下から見上げているため、リングは楕円形に見えます。
 セクターの向きはやはり、FとAが同じで、BとCが同じで、DとEが同じになっていました。

 青四角の箇所を拡大すると、セクターの向きを示す印が見えます。
 楕円形から円形に補正するため、次の写真では縦軸を+23%拡大してあります。

 セクターの中心線を引き、その間の角度を測ったところ、左側が80度で右側が74度になりました。

 これまでなんとなく、「三角形の重心から頂点へ向かう方角がセクターの向きでは?」なんて思っていましたが、それだとセクター間の角度が2つとも90度以下になることはありえないと思います。
 ですから、セクター間の角度がどっちも想像以上に狭いことは驚きでしたし、これではその仮説は不成立です(^^;


(2004/02/08)
(2004/06/12更新)
 しばらくたったある日、「外接円の中心から三角形の頂点へ向く方角がセクターの向きでは?」という思いつきが浮かびました。
 そこで、「大鰐」の北緯東経が示す三角形をもとにして、外接円の中心(X,Y)から三角形の頂点(Xi,Yi)へ向く方角(方位角)を求めてみました。
 簡単な図形だし分度器で測ってもよかったのですが、先々のことを考え、手間隙をかけて計算式を作り込みそれを使いました。
 本来、同じ1秒でも北緯と東経では北へ行くほどその距離差が大きくなりますが、「この図形(三角形)は何かの模式図にすぎないだろう」という気がしてならないので、そんな面倒な換算はしませんでした。つまり、北緯と東経の1秒は等距離とみなして計算しました。
 その結果、それぞれの方位角(セクターの向き)は、次のとおりとなりました。

およそ東向きのセクター (X1,Y1)= 98
およそ西向きのセクター (X2,Y2)=262
およそ南向きのセクター (X3,Y3)=172

 セクター間の角度(間隔)は、上の写真や図でいうと、左が90(262−172)度(実測値は80度)に、右が74(172−98)度(実測値は74度)になりますから、おおざっぱには「アタリ」のような気がしますが、チト考えが甘いでしょうかね(^^;


(2004/05/08)
(2004/08/01更新)
 2004/08/01、「外接円の中心から三角形の頂点へ向く方角がセクターの向きでは?」という仮説を検証するため、「大鰐」のセクターの向きを実測しに行ってきました。
 写真と地図と分度器を使った簡易な測量ですから、精度はあまり高くありません。なお、方針磁石は、誤差が大きいので殆ど使いません。
 なお、この地点の磁方位は、国土地理院のHPによるとおよそ西偏8度です([磁方位]=[地図上の方位]−8度)。


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